- やりがいがない
- 休みがなく、仕事がキツイ
- このまま続けていいのかわからない、辞めたほうがいい?
現場監督として働いていると、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際私もこのように悩み、新卒で入社したゼネコンを2年半で退職しました。
この記事は、現場監督を辞めたいと悩んでいる方に向けて書いています。
この記事を読んで、あなたの置かれている環境を客観視する材料として、悩み解決の助けになればと思います。
私が現場監督を辞めた理由(実体験)を書いていきます。
私が現場監督を辞めた理由はこの5つ わかりやすく言うとブラック企業
私が現場監督を辞めた理由はこの5つです。
- 長時間労働
- 残業代が出ない
- 同僚の人間の質が低い
- 働き続ける未来に不安を感じた
- プライベートの時間がなく壊滅的
私は新卒で入社したゼネコンを2年半で退職しました。
いわゆるブラック企業で、毎日のように「なんのために、だれのために働いているのか」と考えて悩んでいました。
正直なところ、入社して3ヶ月で現場に配属されて、会社や環境に違和感を覚えるのに時間はかかりませんでした。
この違和感が、私が現場監督を辞めた理由です。
①長時間労働(3ヶ月連勤して病気になる)
ご存知の通り、現場監督は激務です。
私が担当した現場は工期に余裕がなく、土日も休み無しで稼働していました。
朝晩も関係なく働いていたので、月の残業時間が180時間を超えることもありました。
- 3ヶ月の連続勤務(残業は月180時間超)
- 連続勤務の記録更新中に病気になる
病気になってやっと休みがとれました。
身体を壊さないと休めないという経験をしたことで、この仕事(この会社)では長く続けてはいけないと感じました。
労働時間が長く、体力的、精神的に限界でした。
②残業代が出ない(180時間残業の対価は)
働いた分の対価が支払われることは当然なことだと思っていましたが、私の会社ではその考えは通用しませんでした。
- 180時間残業
- しかし時間外手当は一切なし
入社してすぐの頃に一度、残業申請をしたことがありました。しかし部長から書き直しを指示され、私の残業はなかったことに。
結局入社してから退職するまで、残業代が満額支払われることはありませんでした。
③同僚の人間の質が低かった(感情論が先行する会社)
感情的な発言をするひとが多くいました。
理解に苦しむ発言が多く、思考停止して指示を聞いていましたが、徐々に論理的思考力が衰えていくのがわかりました。
学生時代よりも明らかに語彙力がなくなり、会社でもプライベートでも抽象的な会話ばかりの状態なっていってました。
徐々にあたまが回らなくなってきました。
生産的、論理的な会話をするひとがいなく、感情論が先行する会社でした。
- 「もっと努力しろよ!」
- 「もっと焦れよ!」
このように怒鳴る上司や先輩が多くいました。
さらに、手を出して、会社もかばいきれずに退職した人も何人かいます。
まわりの人間の質が低く、このままでは自分の価値観や思考が壊れてしまうと感じました。
④働き続ける未来に不安を感じた(先輩のようにはなりたくなかった)
身近な先輩の姿が、自分の将来の姿。
先輩の姿をみて、「あんなふうにはなりたくない」と強く思いました。
例えば、給料や働き方、労働時間です。
- 先輩の給料を聞くと、続けてもさほど昇給が見込めない
- 朝から晩まで現場に出て、自分勝手な人たちの相手をする(中にはいい人もいるが)
- くたびれて現場事務所に戻り、深夜まで残業する
- 寝落ちして朝になり、朝礼が始まり、現場に出る
- 現場が落ち着いても、人手不足の為に他物件の手伝いに駆り出される
これの繰り返しです。
確かに遅かれ早かれ、経験を積むことで成長はできるかもしれません。
ですが、この環境でなくても経験は積むことはできるし、成長できる環境はほかにもあります。
働き方を変える、つまり会社の慣習や価値観を変えるのも難易度が高いです。
このまま続けていても失うものが大きすぎると感じました。
⑤プライートの時間がなく壊滅的(誰からも連絡がこなくなる)
基本的に休みはなく、深夜まで残業しているのでプライベートの時間はなかったです。
- 学生時代の友達から連絡があっても返事する気力がない
- 休みの予定を聞かれても答えられない
これが辛かったです。
現場と家を往復するだけの毎日で、自分の人生の大部分が仕事になるのがイヤでした。
徐々に友達からの連絡もなくなり、趣味の時間もなく、プライベートが壊滅していました。
我慢して働いたが2年半で退職
入社して早々に違和感を覚えましたが、当時の私は我慢して働き続けることを選びました。
理由はこれです。
- 新卒で入った初めての会社なので、自分のいる環境の異常さがわからなかった
- 最低3年は続けないと他で働けないと思い込んでいた
- そもそも転職の仕方がわからなかった
- 転職できる自信もなかった
社会経験もなく、行動に移せなかった私は我慢して働くことを選びました。
いくつかの現場を経験しましたが、その間も、辞めるべきか続けるべきかずっと考えていました。
そして入社してからの2年半の間で、自分が大事にしたいこと(=自分の価値観)を整理して、私は現場監督を辞めることを決意ました。
現場監督を辞めたい人へ 辞める結論を出す前に考えてほしい4つこと
私は現場監督を辞める際に、この4つの項目について考えました。
現場監督を辞めたい方へ伝えたい、辞める結論を出す前に考えてほしいことがこの4つです。
- 3年後の姿、5年後の姿を想像してみる
- その会社でしかできないことはあるのか
- 辞めたいと思う一番の理由・大事にしている価値観の整理
- その会社で今の状況を変える手段はあるか
なぜ辞める前に考えるのかというと、今の会社で環境が改善できれば辞める必要はなくなるからです。
退職、転職は少なからずリスクや不安があるし、エネルギーが必要ですよね。
退職時の不安
- 働きながら転職活動はできるか
- 退職手続きがスムーズに進むか
転職先のリスク
- 給料が下がる、残業代が出ない可能性
- 休みが少なくなる可能性
- パワハラ、セクハラがある可能性
転職して会社が変わっても、今よりいい環境になるとは限りません。
今の会社で環境を改善できることができればベターです。
環境が改善し、不安やストレスがなくなれば仕事も続けられます。
ただ、どうしても会社に居たくなく、会社と交渉するのもイヤだという気持ちであれば、残ったとしても気分は晴れないでしょう。
そのような会社であれば、心の健康のためにも辞めるべきです。
初めての転職は不安なのが当然
辞める結論を出す前に考えてほしい4つの項目を書きましたが、働きながらで、かつ身体や心が疲弊した状態で考えるのもしんどいです。
1人で考えていると、考えがぐるぐる巡ってそれだけで疲れてしまいます。
実際に私もそうでした。
- 価値観を整理したいが答えがでない
- 辞めたいのかどうなのかもわからない
- 不安やストレスだけが大きくなっていく
このように気持ちの整理が進まないときは、第三者から客観的な意見を聞くのも有効です。
私は転職エージェントで相談し価値観の整理(=自己分析)を行いました。
転職したい気持ちが固まっていなくとも、将来のキャリアや働き方を相談したり、同業界の情報を教えてくれたりします。
新卒で入社し他の会社と比べられないとき、同業他社の情報は貴重です。
「転職すべきかどうか悩んでます」と伝えれば相談にのってくれます。
相談するのにおすすめなのは「リクルートエージェント」「doda」の2社です。
私が転職相談をした際に親身に相談にのってくれたので、この2社はおすすめできます。
公式ページリクルートエージェント
公式ページdoda
公式ページマイナビエージェント
公式ページネオキャリア第二新卒エージェントneo
この記事が、現場監督を辞めようかどうか悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以上です。